今年の春は、ちょっとドタバタしておりまして、
蜂場の雰囲気も少し、いつもと違ってしまっていたかもしれません。
やっと入居したのが、こちらの日本ミツバチです。
前日、激しく探索蜂が来ていた待ち箱があったのですが、
そちらではなく、この巣箱に入居しました。
新女王の群れが入居したようです。
新女王が交尾飛行を無事に終えることは、
本当に、本当に、この群れの存続のために大事なことなので、
交尾飛行の期間が終わるまでは、
巣箱やその周辺をいじらないようにしています。
ハチを飼うにあたって、交尾飛行について「うすらぼんやり」していると、
おもいがけず、交尾飛行の妨害をしてしまっていることがあるのです。
それは、その群れの存続に大きく影響します。
私も、幾度となく失敗をしてきました。
新女王群が入居した当日に、巣箱の外観が変わるような操作をしてしまい、
翌日の交尾飛行から帰ってきた女王蜂が
近くの巣箱に間違えて入ったということがありました。
そのときは、作りかけの巣を残して、
群れのハチぜんぶが女王蜂のいる巣箱へ大移動して、
また巣を作り直して成長していきましたが、
翌年の春、働き蜂産卵に陥り消滅したのは、
交尾飛行期間の混乱が影響した可能性もあるかもしれません。
巣門の前に陣取って観察するときも注意が必要です。
女王蜂が巣箱に近寄れず、どこかで待機していて、
私がいなくなったらすぐに帰ってきた、
というようなことは何度もあります。
こういう経験をしているのに、その年はじめての入居だったりすると、
つい、はしゃいでしまって、新女王の群れかどうかを気にかける配慮を
すっかり忘れていたりするのです。気をつけないといけませんね。
撮影日:2024/04/16